産経さん、お涙頂戴で国民の煽情を煽らないで!

 1月28日付け産経新聞は、後藤健二さんの母が「涙するばかり。元気で帰ってきて」と、後藤さんの小学生時代に描いた絵を公開して訴えた記事を載せました。
http://www.sankei.com/world/news/150127/wor1501270039-n1.html

(記事始め)
 後藤健二さんの母、石堂(いしどう)順子さん(78)は27日、小学生のころに後藤さんが描いた絵を公開した。「イスラム国」による殺害脅迫のビデオ声明がネット上で確認されてから1週間が経過し、石堂さんは「絵を見て涙するばかり。早く元気に帰ってきて、平和な世界が訪れるように自分の体験を話してほしい」と心境を語った。

 絵は後藤さんが小学5年生のときに描いたとみられるという。石堂さんは「絵が上手な子だった。このころから『大人になったら世の中のためになる人間になる』と言っていた」と当時を振り返った。また、絵を公開した理由について、「健二を応援しようと思ってもらえればありがたい。そして(後藤さんの)解放につながれば」と訴えた。

150128後藤さんの小学生時代の絵            

(記事終わり)

 母親の子どもを思う心情としては宜なるかなと思います。しかし一方ではイヤーな気がしました。この石堂順子さんなる人物は、本心の母の情から言っているのか、言動が奇怪すぎます。

 石堂順子さんは、1月23日に日本外国特派員協会で記者会見を開きました。TVはお涙ちょうだいの部分だけ切り取って報道していましたので、国民は同情しました。しかし会見の全体は、視聴に堪えない違和感漂うものでした。幾つか挙げてみます。

1.2週間前に孫が生まれたのを知らなかった。
  →嫁とも息子とも日常の家族関係があるのか怪しいことを表している。息子は息子で、身重の妻を置いて、「自分は自己責任で行く」と言ってのけて、危険地帯に出かける心情は理解し難い。奇っ怪な家族だ。

2.子供が誘拐された会見で、長々と反原発について訳の分からないことを言っている。
 「私は不思議でならないことがございます。それは、自分たちの地球を自分たちで壊すということです。原子力、原子爆弾、そういったものを研究して、私どもが感謝しなければいけない地球を壊していく。そこに生活している弱者を落とし穴につっこんでいく。そのエネルギーがあったら世界平和のために、これから地球を守っていく、そういった課題になる将来を抱えた子供達のためになるよう、考えを持つべきだと非常に思っております。・・・・」

 →これって一体何?「子どもを助けて下さい」と言うことと関係がない。

3.会見の冒頭では次のように言っていました。
 「日本は戦争をしないと憲法9条に誓った国です。70年間戦争をしていません。 日本はイスラム教諸国の敵ではなく、友好関係を保ってきました。」、「日本は唯一の被爆国です。アメリカによる広島と長崎への原爆投下で数十万人が亡くなりました。」

 憲法9条を持ち出したり、反原発を蕩々と述べたり、場違いな政治的主張をしています。息子は40歳を過ぎており妻子がいる。本来ならば記者会見には奥さんが出るのが自然です。その後も奥さんはマスコミには登場せず、マスコミは母親を登場させ、お涙頂戴のコメントを述べさせている。
 そもそも外国特派員協会の会見は、一介の母親がセットできるわけはない。どのような組織がセットしたのか。そしてその母親に政治的主張をさせているのです。

 安倍首相は、「テロには決して屈しない」と繰り返し述べています。一方では「国民の生命は断固として守る」と言っています。二律背反ですが、両者とも正しい。しかし、最終的に国家として優先させるべきことは、「テロには決して屈しない」と言うことにせざるを得ないのです。屈すればつけ込まれて更にテロがエスカレートするのが自明だからです。政府はその苦しい状況にある。大事なのは、「テロには決して屈しない」という国民の断固たる支持です。

 しかしマスメディアは、お涙頂戴の「人命第一」を流し続け、一部の政治家は安倍政権批判の政争の具に利用しています。このようなムードが広がってはならない。

 そのような中で産経新聞は、何かいかがわしいこの母親に、後藤さんの小学生時代の絵を登場させて、お涙頂戴の記事を掲載したのでした。こ記事の意味は、こんな無邪気な絵を描く子だったから、決して死なせてはならないと、国民の煽情に訴えているのです。多くのマスメディアも登場させています。しかし、息子は小中学生ならまだ分かるにしろ、40歳を過ぎたおっさんです。まして日常的な交流はなかった。いかにも違和感があります。
 産経新聞こそ、このようなムードづくりに荷担してはならない。それよりも、外国特派員協会の会見は誰がセットしたのか、この母親の奇怪な発言の背景は何かを暴いて欲しいと思います。

 本日産経新聞に電話し
(1)「産経こそ国民の煽情に訴えるムードづくりをしてはならない」と抗議し、
(2)「この母親の奇怪な発言の背景は何かを暴いて欲しい」との要望
を伝えました。窓口氏も、母親の9条発言や反原発発言をいかがわしく思っていたのでしよう、2件その通りという感じで受けてくれました。

以上
(うまし太郎)

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未分類 | コメント:(3) | トラックバック:(0) | 2015/01/28 23:20
コメント:
初めまして
いつも拝読させていただいております。
産経新聞の親会社をご存知ですよね?
時々あれっ?と思うようなことが紙面に載ることがあります。
親会社の意向には逆らえないというところではないでしょうか?

それでも他の事を思うとはるかにマシなのには変わりはないのですがそれでもなんだかね~・・・です。
Re: 初めまして
所詮、民間企業でありあるある程度儲けを考えなければならない営利企業ですからね。
変な記事を出すと怒られて売り上げが減るという事を印象付けていかないといけませんね。
という訳で朝日を潰さないといけませんね。
No title
 うまし太郎さんの分析に強く共感します。
 あのTVニュースを見たとき、まったく同じ印象を受けました。
 そして妻をはじめ、親戚・知人が強く同情的であり、違和感を持っていなかったことにかえって焦燥感を感じました。
 これもある種の勢力の影響による世論操作の顕著な例でありましょう。

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