世界遺産登録・つくる会からの声明

  “新しい歴史教科書をつくる会”は創設いらい16年になります。現在の我が国に於ける、最高峰の学者集団でもあります。
 その“新しい歴史教科書をつくる会”がこの度の世界遺産登録を巡る政府の失態を厳しく批判しています。
 是非ご一読戴きたく、紹介させて戴きます。

(社)新 し い 歴 史 教 科 書 を つ く る 会
つくる会FAX通信 第367号 平成27年(2015年)7月9日(木)  
TEL 03-6912-0047 FAX 03-6912-0048 http://www.tsukurukai.com 


 世界遺産登録でのユネスコ大使の声明は「第二の河野談話」
 政府は直ちに大使発言を撤回し、将来の禍根の根を絶て!

 <「つくる会」からの声明>

 (1)7月5日、ドイツのボンで開かれたユネスコの世界遺産委員会は、明治日本の産業革命遺産を世界遺産に登録した。
 8県23の遺産について、西洋以外で産業化が初めて成功した例として歴史的な価値が認められたものだ。
 しかし、これについて韓国が、「遺産群の中には朝鮮人の強制徴用が行われた施設がある」と主張して異議を唱えたため、6月の日韓外相会談で日本側が朝鮮半島出身の「徴用工」に言及することで合意していた。
 ところが、韓国政府はこの合意を踏みにじり、会議の直前になって「強制労働」force labor だったと発言すると言い出した。そのため、日韓両政府代表の協議に時間が取られ、予定から1日ずれ込んで決定されるという結果となった。

 (2)そもそも、戦時労働力の不足を補うための国民動員は、英米をはじめどこの国でも行われたことであり、これを戦後、強制労働だったなどと言い出して糾弾している国はどこにもない。
 日本では昭和14年に国民徴用令が制定され、朝鮮半島には遅れて昭和19年に適用された。当時、朝鮮半島出身者は日本国民の立場にあり、日本国民として同等の扱いを受け、規定の賃金も支払われたものである。
 朝鮮人が特に不利に扱われた事実は断じてない。

 (3)問題は、満場一致で世界遺産が決定したあと、現地での日韓双方の合意に基づき、日本のユネスコ大使が次のような声明を行ったことだ。
 "there were a large number of Koreans and others who were brought against their will and forced to work under harsh conditions"(その意思に反して連れてこられ、厳しい環境の下で働かされた多くの朝鮮半島出身者等がいた--外務省訳)
 これでは、あたかも暴力的に拉致し、強制的に働かせたというイメージで受け取られる表現であり、ありもしないのに、日本国家が犯罪的行為を行ったかのような表現になっている。これほどひどい譲歩をしたことは、日本外交の誠に重大な失敗である。

 (4)これについて、岸田外務大臣は、「強制労働」forced labor という表現を要求した韓国に対し、「働かせた」 force to work という表現で合意したものであり、この表現は強制労働を意味するものではないと釈明している。
しかし、その説明は誰も納得させることの出来ないものである。なぜなら、両者は英語としては同じ意味に他ならず、forced to work を「強制的に労働させた」などと訳しても少しもおかしくはない。

 欧米人は意思の自由を人格の自由の根幹とみなしており、force という単語が含まれている限り、形容詞的に使われようと動詞的に使われようと、自由意思に反する労働、すなわち強制労働という意味になることは自明である。

 (5)要するに外務省は、世界遺産登録の実現を優先させて、日本の国益と名誉を毀損する重大な誤りを犯したのである。日本外交の完全なる敗北である。
 実際、韓国では、日本政府が初めて公式に強制労働を認めたものとして大宣伝を始めており、欧米のメディアもこぞって同様の報道を行っている。

 「つくる会」は、慰安婦問題の負の遺産を解消すべく、20年間にわたって必死のたたかいを続けてきたが、本来、河野談話の撤廃、東京裁判史観・自虐史観からの脱却によって「日本を取り戻す」との期待を込めて成立した安倍政権のもとで、「第二の河野談話」ともいうべきこのような声明を出すことになるとは、深い失望感を禁じ得ない。

 (6)しかし、まだ、挽回の手段はある。今後の禍根となる今回の外務省声明を、政権として直ちに取り消し、世界に向けて公表することを、当会として強く要請する。また、そうした要請行動に、国民各層が立ち上がり、歴史の歪曲を阻止し、日本の尊厳を守る行動を起こすよう、広く訴えるものである。

                                                         以上

(ごまめのはぎしり)

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教育 | コメント:(0) | トラックバック:(0) | 2015/07/10 18:43
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