トランプ大統領で世界はどうなる

 11月13日、新しい歴史教科書を作る会東京支部主催の講演会で、元駐ウクライナ大使の馬淵睦夫氏の講演が文京シビックセンターでありました。テーマは「トランプ大統領で世界はどうなる」でした。対して日本はどのように対応していけばよいのか、世界を動かす背景などから、目から鱗の示唆に富むお話でした。

 トランプ勝利の本質的意味は、アメリカのピープル(一般庶民)による反グローバル革命とのことです。アメリカを動かしているのは大統領とされていますが、本質は違うと言うのです。真の支配者はグローバリスト(国際金融資本)であり、彼らの意に反した歴代の大統領は、暗殺という非業の死を遂げたそうです。近年はジョン・ケネディ、古くはエイブラハム・リンカーン、未遂はアンドリュー・ジャックソンで、いずれも政府管轄の中央銀行による政府通貨の発行を試みた大統領です。ちなみに馬淵氏によると、現在ドルを発行しているFRB(連邦準備金制度理事会)は、政府の機関ではなく、100%民間機関とのことです。その民間機関の株主がドルの発行権を握っている、主要株主はユダヤのロスチャイルド系の銀行などで、国家ではなく銀行家が世界経済を動かしていることなります。ちなみに日本銀行も株式会社ですが、政府が株式の55%をもってコントロールしています。

 FRBに楯突くと身が危険にさらされるというのは陰謀説めきますが、アメリカは歴史的に通貨発行権を巡る政府とFRBを操る金融資本家たる今のグローバリストの争いがあった、このグローバリストが近年のアメリカ一般庶民の所得格差を拡大した犯人であり、その流れに竿を差したのがトランプによるピープルの反グローバル革命と言うわけです。
 さすれば、歴代の大統領に倣い、トランプは身に危険を抱えているとは馬淵氏は冗談めかしに言いましたが、果たして冗談なのかどうか。

 また反グローバル革命は、グローバリストが喧伝する国際的な価値観としての「ポリティカル・コレクトネス(政治的正しさ):PC」として喧伝する多文化共生、フェミニズム、同性婚、LGBTなどのいかがわしさに対する反逆だとも言います。PCが進めば、世界的な価値観の共通化が進み、世界統一市場を狙うグローバリストにとっては都合がよいわけですから、PCは彼らの主張でもあるわけです。

 以下、講演要旨を紹介させて戴きます。

        161113馬淵睦夫氏講演 

1.トランプ勝利の意味
■アメリカのピープル(一般大衆)の反グローバル革命である。

 アメリカを動かしているのは大統領ではない。1920年代「プロパガンダ」を表したエドワード・バーネーズは、「アメリカには見えない統治機構があり、大統領は支配者ではない」と言った。真の支配者はネオコン、ウォルトストリート、金融資本家、世界統一市場主義者、グローバリストなどと言われている人達だ。TPPを推進しているのは彼らである。しかし今回のトランプ勝利で、アメリカではTPPの芽がなくなった。
・アメリカの民主主義は幻想なのだ。一般庶民をそれと知らず裏でコントロールする仕組みがアメリカの民主主義の実態なのだ。トランプは「アメリカ・ファースト」と言い、それにノーが突きつけた。
・日本のメディアは、大統領が替われば政策も変わってアメリカは変化していくと言う。しかし従来、グローバリストの基で根本的に政策が変わったことはない。
ポリティカル・コレクトレス(PC)として、グローバリストが言っている普遍的価値、すなわち人権、男女平等、多文化共生、フェミニズム、同性婚、LGBTなどは、彼らが目指す世界同一市場化に都合がよい。これに挑戦したのがトランプで、アメリカのピープルの支持を得た。すなわち、PCの偽善的いかがわしさに対して、ピープルはノ-を突きつけたのだ。
・日本でポリティカル・コレクトレスの問題点を理解していないのが自民党だ。ヘイトスピーチ法を作ったりLGBTを推進している。トランプ勝利の意味からその教訓を読み取らなければ、自民党は次の選挙で負けるであろう。
・イギリスがEUから離脱したのも、グローバリズムからナショナリズムへの動きである。

■メディアの敗北
 広報活動とプロパガンダの専門家エドワード・バーネイズは、「ウォール街と結託しているメディアが決めれば勝つ」と言った。しかし今回メディアは敗北した。メディアはヒラリーを勝たせようとして世論の意図的読み違いをした。大統領選の真の敗者はメディアだ。それを促したのはネットである。かくしてアメリカのメディアの情報独占が崩れた。
・その意味では、日本ではトランプ現象は4年前に起こっていた。それはメディアの反安部キャンペーンにもかかわらず誕生した安倍政権である。一般の国民から日本のメディアは離れてしまっていた。しかし少しずつ変わってきている。テレビタックルで北野たけしは「日本に必要なのは真の独立だ」と言った。

2.グローバリスト(国際金融資本)の陰の支配
・アメリカの通貨発行権は、FRB(連邦準備金制度理事会)が有しているが、FRBは1913年に設立、それまでは中央銀行はなかった。
・通貨発行を巡る争いはいろいろあった。1780年の英米戦争はなぜ起こったのか。イギリスがアメリカの通貨発行権を支配しようとしてイギリスが仕掛けたものだ。
・7代大統領アンドリュー・ジャックソンは、当時通貨発行権を持っていた銀行の免許更新を認めなかったために、暗殺未遂に見舞われた。
・16代大統領リンカーン、35代大統領ケネディは、政府通貨を発行しようとして暗殺された。それらの伝で言うと、グローバリストの虎の尾を踏んだトランプは、身に危険があると言える。
・第28代大統領のウィルソンは、第1次大戦後のパリ講和条約で国際連盟を提唱したことで有名であるが、FRB設立時の大統領であった。ウィルソンは無能な人物(キングメーカーの言うことを聞く人物)でユダヤ機関に操られていた。選挙において現職のタフト大統領が遙かに人気があったが、FRBを作るためにウィルソンは大統領にしてもらえたのだ。

3.グローバリストによる世界単一市場化の画策    
・ユダヤ系フランス人で経済学者、思想家、作家のジャック・アタリは、移民推進主義者であり、グローバル市場化のために公然と「世界政府を作る」と言っていた。アメリカの銀行家のデイヴィッド・ロックフェラーは、「世界統一政府」のために働いてきた人だ。
グローバル市場化とは、一握りの金融資本1%が、99%の大衆を搾取する体制のことだ。「21世紀の共産主義体制」とも言える。
・国際連盟は、ウィルソンの取り巻きが提唱した。結果としてアメリカは参加せず、国際連盟は「世界政府」とは異なってしまった。そのため第2次世界大戦が必要になった。同じ伝で第3次世界大戦が必要になる。グローバリストは、市場のグローバル化をあきらめているわけではない。
・プーチンに喧嘩を吹っかけウクライナ危機を起こしたのはアメリカのネオコンである。目的は、世界統一市場のためにはロシアを支配しなければならない、そのためにはプーチンが邪魔だ、プーチンを失脚させなければならない、と言うものだった。
グローバリストにとって邪魔なもの
(1)健全なアメリカ(1950年代のアメリカ)
(2)ロシア
(3)歴史的伝統のある日本

・今、世界のグローバル市場化を防げるのは、日本とロシアの連携によってのみだ。

4.移民問題
・移民問題は今後の世界の最大の課題になる。極めて多大な危険を抱えている。なぜ危険か。グローバル市場化の最後の手段が移民なのだ。人の移動の自由がカネの移動の自由につながるから。
・シリア難民は人為的に起こされている。EUはその餌食にされた。
・次は日本だ。すでに在日がおり中国人が入り込んでいる。その移民問題のお先棒を担いでいるのが自民党である。外国人労働者の名目のもとで移民を入れようとしている。
ヘイトスピーチ法は、移民大量受け入れを前提として自民党が進めた。
・日本は移民に対しては古来寛容であった。日本に来た外国人は同化して「日本人」になった。日本では「○○系日本人」という言い方はない。しかし、大量に入ってきたら同化の力は弱まる。そうなれば日本社会は分裂していく。日本社会は調和社会であった。それが壊されマジョリティとマイノリティの分断社会になっていく。分断化は、共産主義者の常套手段だった。今グローバリストがそれを行おうとしている。両者は世界政府や市場の統一の点で同類である。
移民は国家、社会を内部から崩壊させる。移民を認めてはならない。
・移民がもたらすアメリカの崩壊を最後に救ったのがアメリカのピープルでありトランプである。

5.ヒラリー・クリントンのメール問題
・2012年、リビアのベンガジでアメリカの公使館が襲撃され、スティ-ブンス大使が殺害された。そのスティーブンスは当時の国務長官ヒラリーの直属であり、ヒラリーの命により、リビアのカダフィ暗殺を画策した。そのやり取りを私的メールで行っていた。
・ヒラリーはカダフィ暗殺のためにリビアに武器弾薬を送り込んだ。その武器弾薬を次のアサド潰しのためにシリアの反体制勢力に送り込んだ。その作業をスティーブンスにやらせていた。メールにそれが書かれている。
・ISの利害とネオコンの利害が一致している。ISを育てなのはアメリカだ。
・クリントンのこのような巨悪がなぜ暴かれないのか。FBI(連邦捜査局)にも、どの政府機関にも、グローバリストとナショナリストが混在し、内部の攻防があるからだ。その中で国務省は概ねグローバリズムに堕し、救いは国防総省はナショナリズムであることだ。
・ヒラリーの国際主義とは、軍事介入主義である。

6.日本はどうするのか
・トランプは自分のことは自分でやれと言った。米軍の撤退もあり得る。日本は真に自立しなければならない。
・グローバリズムの弊害に対抗できるのは、歴史・文化・伝統のある日本であることを自覚しよう。
・国内に外国勢力のエージェントの役割を果たしている人達がいる。九条主義者もそうだ。政府内にもいる。彼らの存在を駆逐していかなければならない。
・自民党内にも保守とリベラルが混在している。民進党内にも保守がいる。保守の再編が必要だ。

以上
(うまし太郎)

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未分類 | コメント:(2) | トラックバック:(0) | 2016/11/16 00:10
コメント:
訂正(うまし太郎氏に無許可で)
>・ポリティカル・コレクトレス(PC)<

(正)ポリティカル・コネクトネスです(政治的正しさ)。

私も聴講していたのでお許しください。
恥ずかしい!
(正)ポリティカル コレクトネス

偉そうに間違った(あらためて気が付いた)。

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