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憲法の精神が進める亡国への道

やっと解散の声が現実性を帯びてきましたが、谷垣自民党は迷走してきました。安倍元首相は戦後レジーム(戦後体制)からの脱却を唱え、教育基本法の改正、防衛庁の省昇格など、着々施策を講じていきましたが、マスコミの安倍降ろしに会い、その後紆余曲折を経て、「一度やらせてみたら」とのマスコミの大合唱のもとで、戦後体制を体現するような民主党政権が生まれました。しかしその実態は直ぐに明らかになりました。「戦後体制からの脱却」は正しく、谷垣自民党の選択は、民主党との政策的妥協ではなく、民主党を蛮勇をふるって速やかに倒すことでした。

我が国の将来への懸念材料である少子化の原因には、所得減少などで若者が世帯を持てなくなった経済的問題が指摘されていますが、本日8月9日の産経「正論」で、拓殖大学の渡辺利夫先生は、単身世帯の急増、ひいては少子化は、憲法の精神が具現化されたものだ、民主党は、決して信念のないダメ政党ではなく、「中枢部は、日本の伝統を憎悪し、伝統を担う中核的存在たる家族を解体せんと意図する戦闘的な政治集団なのだ」とし、戦後体制が続くことは、結果として家族の解体と少子化が進み、亡国の道に至る、これを助長する政党に政治を委ねてよいのか、と警鐘を発しています。

谷垣氏には、このような巨視的な目が欲しかったと思います。以下、渡辺先生の正論要旨を紹介させていただきます。

(要旨)
日本の人口動態を多少なりとも子細に観察してみると、社会存立の基礎的単位である家族が崩壊の危機に瀕しており、これによって共同体と国家が再生不能なまでに貶められかねない不気味な様相が浮かび上がってくる。危機を象徴するものが、単身世帯の急増による後継世代再生産メカニズムの毀損である。

●単身世帯、標準世帯上回る
夫婦と子供から成る家族が標準世帯である。2006年、単身世帯数が標準世帯数を上回って最大の世帯類型となった。2010年の国勢調査によれば、全世帯に占める単身世帯の比率は31%、標準世帯の比率は29%である。

単身世帯化の要因は未婚と離婚だが、これがごく日常的な現象となってしまった。「子供がなかなか結婚しないで困っている」というのはよく聞かされる親の愚痴話である。1回もしくは複数回の離婚のことを“バツイチ”とか“バツニ”といって、別段恥ずかしいことでもないような風潮である。

単身世帯がどうしてこうまで一般的存在となってしまったか、その要因をあえて1つにまとめれば、要するに未婚や離婚に対する人々の規範意識が変化し、結婚・出産・育児といったライフスタイルをどう形作るかは個人の自由な選択によるべきだ、とする考えが定着してしまったということなのであろう。

●背景には憲法精神の具現化
憲法精神のみごとな「制度化」というべきか。

・憲法の第13条:「すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする」
・憲法第24条:「婚姻は、両性の合意のみに基づいて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されねばならない」。

第13条において、個は絶対的存在である。第24条は、独立した個から構成されるものが夫婦であるというのみ、これが家族共同体の基礎だという語調はまるでない。

単身世帯の広がりは、憲法精神の紛れもなき実体化である。それゆえであろう。戦後精神の牢固たる守護者である民主党は、「第3次男女共同参画社会基本計画」なるものを10年12月に閣議決定し、喜び勇んで次のように宣揚する。

「多様なライフスタイルを尊重し、ライフスタイルの選択に対し中立的に働くよう社会制度・慣行を見直す。その際、核家族化、共働き世帯の増加、未婚・離婚の増加、単身世帯の増加などの家族形態の変化やライフスタイルの多様化に対応し、男性片働きを前提とした世帯単位から個人単位の制度・慣行への移行」を推進する」と。

個がよほど重要な観念らしい。その観念をもとに配偶者控除の縮小・廃止、選択的男女別姓制度の導入、未婚・離婚の増加などに伴う家族形態の多様化に応じた法制の再検討に入るのだという。家族が流砂のごとくこぼれ落ちていくさまをみつめてこれを何とか食い止めよう、というのではない。逆である。現状を善しとし、さらにこれを促さんというのである。

●家族解体狙う民主党左派勢力
消費税増税法案をめぐるあの無様な党内抗争を眺めて、一体民主党とは何を考えている政党なのかとジャーナリズムは嘆くが、見当違いをしてはならない。隠然たる影響力をもつ左派的な政党事務局をも含む党の中枢部は、日本の伝統を憎悪し、伝統を担う中核的存在たる家族を解体せんと意図する戦闘的な政治集団なのである。

しかし、民主党中枢部のかかる目論見は、その論理不整合のゆえにいずれ自壊せざるをえまい。

単身世帯とは、みずからは後継世代である子供を産み育てず、子供をもつ標準世帯により重く賦課される保険料や税金に依存して老後を凌(しの)いでいく人々のことである。単身世帯の増加は、出産・育児という後継世代を恒常的に再生産する自然生命体としての営為を、あたかもそれが理不尽なものであるかのごとき認識に人々を誘ってしまいかねない。

単身世帯という存在は、個々の単身者がそれをどう認識しているかは別だが、結果としては社会的エゴそのものである。かかるエゴを助長する政党に執権を委ねる国家は、亡国への道に踏み込まざるをえない。(終わり)

(うまし太郎)
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未分類 | コメント:(1) | トラックバック:(0) | 2012/08/09 16:20
コメント:
No title
結婚したいと思っておりますが現実的にはなかなか厳しくて・・・

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